包茎とは
皮がむけるのは何歳位?という質問をよく頂きますが、包茎の状態は人それぞれです。
平均的には本来包皮が剥けてくる時期は身体の成長が著しい中学から高校生くらいと言われており、この時期を過ぎても、依然として皮が被っている状態を包茎と言います。
包茎は症状や程度により仮性包茎・真性包茎・カントン包茎の3種類に分類されます。
仮性包茎
仮性包茎とは平常時、勃起時ともに容易に皮を剥くことが出来、痛みが伴わない包茎のことです。程度は人それぞれで、すっぽり被ってしまっている状態、半分くらい被っている状態などさまざまです。
ただ、普段から皮が被っている為、不衛生になりやすく臭いや汚れが溜まりやすい状態でもありますので治療を考えた方がよろしいでしょう。
真性包茎
真性包茎とは平常時・勃起時ともに皮を剥くことが全くできない包茎のことです。
この状態をほおっておくと、包皮内で癒着を起こしたり、亀頭の発育を妨げたり、陰茎ガンの要因にもなりかねません。早急に治療が必要となります。
カントン包茎
カントン包茎とは、包皮の先端が狭く、平常時には皮を剥くことがどうにか出来ますが、勃起時に皮を剥くことは困難な包茎のことです。
この状態は特に勃起時に注意が必要で、皮が剥けてしまうと亀頭のカリ部に強い締付けが生じ、うっ血してしまう恐れがあります。この状態での性行為は危険ですので、早期の治療が必要となります。
包茎手術について
包茎手術・包茎治療には、大きく分けて「切る」、「切らない」の2つの治療法があります。
切る包茎手術 切除方法
一般的な包茎手術・包茎治療になります。
デザイン
亀頭直下(カリから5mm位のところ)にある冠状溝付近が縫合面になるように合わせて、ミリ単位の精度にこだわった立体的なデザイン(三次元精密作図)を行います。
その際、ペニスの弛緩時の状態と勃起時の状態の差・皮質・ねじれなどのクセを見出し反映させます。これにより、切りすぎや余りすぎなどの初歩的であり技術の格差が出る問題を解決しています。
麻酔
3段階のステップアップ麻酔を行います。
- 表面麻酔(テープ式、スプレー式、ジェル式)を行い、包皮表面を麻痺させます。
- 陰茎背神経ブロック(陰茎根部)を行い、陰茎全体に浸透させます。
- 浸潤麻酔(即効性と持続性のブレンド麻酔)を行います。
切除
三次元精密作図のもと、立体的な切除(三次元精密切除)を行います。この際、切除面の厚さや円周差などをトリミングしながら、治療後の経過を踏まえ、より自然な状態になるように最新式の高周波メスを使用しながら切除と止血を同時に行います。
縫合
抜糸のいらない体内に吸収される医療用縫合糸を使用します。ペニス自身は治療後も伸縮(勃起など)しますので、縫合は堅固かつ治った後目立たなくなるようにしなければなりません。その為、当院での縫合方法は、傷跡を目立たなくさせる美容外科の手法と形成外科の堅固な手法を融合させています。
包茎手術は痛みを感じることなく、最短30分から60分で完了します。
切らない包茎治療 無切除方法
痛くない包茎治療、切らない包茎治療をご希望の方に、長茎術や増大術を応用した切らない包茎治療(無切除方法)も行っております。
陰茎根部固定法
余剰な皮を、陰茎根部に寄せつけて被った状態に戻らないように固定させる方法です。
固着方法は、皮膚の状態や被るクセなどに応じて特殊な医療用の糸などを使用し行います。
亀頭部増大固定法
亀頭冠部位にコラーゲンあるいはヒアルロン酸などを注入し、余剰な皮をせき止める方法です。
注入する薬剤の種類や量は個人個人の状況に合わせて選択します。
包茎治療と併せて、下記治療をご希望される方も非常に多いです。
シリコンボール挿入術
ペニス陰茎部の皮下に、医療用ソフトシリコン素材のボールを挿入する。
女性の性感を高める効果が期待できる。
癒着剥離形成術
亀頭と包皮内部皮膚が癒着(ゆちゃく=くっついている)していた場合の外科的な剥離・形成術。
陰茎部狭窄解除形成術
陰茎部における白膜や筋膜の狭窄(きょうさく=しめつけ)を開放・修正する形成術。